生産地情報
原産国 | フランス |
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地方名 | ボルドー |
地区名 | コート・ド・ボルドー |
品質分類・原産地呼称 | A.O.C.カスティヨン・コート・ド・ボルドー |
格付 | セカンド・ワイン |
商品情報
色 | 赤 |
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種類 | スティルワイン |
味わい | フルボディ |
品種 | メルロー 100% |
アルコール度数 | 13.5% |
飲み頃温度 | 17℃ |
その他
ビオ情報・認証機関 | ビオロジック (Agriculture Biologique) |
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醗酵 | セメントタンク 天然酵母使用 |
熟成 | 15%をフレンチオーク樽で18カ月(225L、2年使用樽)、85%をステンレスタンクとセメントタンクで36カ月 |
土壌 | 底土に石灰質をもつ粘土質 |
- 品番:
- 618561
このワインの味わい
エッジが褐色がかった濃いガーネット色。プラムやカシス、ブラックベリーなどの黒果実の香りに、黒胡椒や高カカオチョコレート、さらに、杉のような清涼感のある香りも漂います。口に含むと、ドライプルーンやカシスのコンフィチュールのような凝縮した果実味と綺麗な酸があり、タンニンは豊富ですがきめが細かく滑らかです。フルボディのワインですが、柔らかな果実味としなやかさがあるので、若いうちからも楽しめる辛口赤ワインです。
ワインのここに注目!
ワイン専門家達によるブラインドテイスティングのコンテストで、ボルドー右岸の最高級ワインの一つ、シャトー・ペトリュスと最後まで競い合い、一躍有名になった「プピーユ」のセカンドワインがこの「シャトー・プピーユ」です。
エノローグ(醸造家)でもあるオーナーのフィリップ・カリーユ氏は、環境においても、醸造においても、自然なスタイルで未来に続くワイン造りを目指しています。より自然な方法へと改革を進め、年々その品質を向上させています。
90年代後半には、ボルドーに初めて「オクソライン」を持ち込みました。一般的には樽での熟成中、底に溜まった澱(オリ)から複雑味を引き出すために「バトナージュ」という作業が行われます。これは蓋を開け、櫂を入れて攪拌するというものですが、酸化のリスク、バクテリアの混入のリスクがある為、酸化防止剤(あるいは抗菌剤)として亜硫酸を多く必要とします。
シャトー・ プピーユでは熟成中には滑車のついたスチールラック(=オクソライン)を使用し、ワインが入った状態で樽を回転させて澱を攪拌しています。これにより亜硫酸の使用量がかなり抑えられ、澱の旨味や複雑味をワインに与えることができるのです。
ワインの酸化防止剤として、また抗菌剤として広く使われている亜硫酸塩ですが、「できるだけワインには何も添加したくない」と考えるフィリップ氏は、その使用量を可能な限り抑える努力をしています。一般的なボルドーワインでは150mg/L程度(瓶詰された後のワインに残る亜硫酸塩の総量)、オーガニックワインでも100mg/L程度が通常ですが、プピーユの場合30mg/Lと数値はかなり低めです。
年々進化するこのワイン。変わりゆく様子を追ってみるのはいかがでしょうか。
こんな料理と合わせたい
ワインにコクと滑らかなタンニンがあるので、ポルケッタ、ラムチョップ、ビーフステーキなどお肉料理との相性は抜群です。
UNCORKで取り扱っているおつまみと合わせるならこの二つ。
一つ目は、「とろける宮崎牛ビーフシチュー」です。
とろっと柔らかくなるまでじっくり煮込んだ宮崎牛がごろごろ入ったビーフシチュー。ワインの滑らかな質感と果実味が濃厚でコクのあるデミグラスソースと調和し、ワインのタンニンと酸は、ビーフシチューの油脂分を見事にカットしてくれるので、次の一口へとスプーンが進むペアリングです。
2つ目は、アンヌローズの「ブーダン・ノワール」。
「ブーダン・ノワール」とは、 フランス語で「黒ソーセージ」という意味 で、最も歴史の古いシャルキュトリ(食肉加工品)の一つ。豚の血が入ったソーセージで、いわゆるブラッドソーセージの一種です。
ワインに感じる鉄分のニュアンスと調和し、さらに、ブルーベリーのジャムを添えれば、ワインの果実味とも寄り添い、より一層相性が良くなります。