ヴァイングート・シュロス・ゴベルスブルク
ゴベルスブルク城(シュロス・ゴベルスブルク)を拠点とする今日のワイナリーは、もとは城から北西にあるツヴェットルという街に1138年に設立されたシトー派の修道院を起源とします。最も古い記録ではここで修道僧によるワイン造りが始められたのは1171年。現在のエステイトによるワインのラベルに「Seit 1171(1171年創業)」とあるのは、古く12世紀に遡るこの記録に由来します。修道僧によるワイン造り初期の百年間は、現在とは少し趣が異なり、ドナウ河一帯やヴァインファーテル、さらに南下してウィーンやウィーン南部の街グンポルツキルヘンなど、様々な場所で醸造が行われていました。
しかし、1740年、金銭的な事情からゴベルスブルク城の所有が貴族から修道院へと移った後は、この城そのものがワイナリーの主要な醸造施設として再編されました。この時から修道僧たちのワインは現在も名高い「シュロス・ゴベルスブルク」の名で知られるようになったのです。時を経て20世紀半ばの1958年、第二次世界大戦やソビエト連邦による占領から修道院がようやく開放されると、「シュロス・ゴベルスブルク」のワイン造りはベルンハルト・バウマン司祭により再び輝きを取り戻します。バウマン司祭は1980年まで醸造に携わり、その後1994年に退任するまで修道長として修道院に仕えました。20世紀後半まで脈々と受け継がれてきた修道僧たちによるワイン造りの歴史はここで転機を迎えます。1996年、現在のオーナーであるミヒャエル・モースブルッカー氏が長期賃貸契約の形でゴベルスブルク城と約40ヘクタールのブドウ畑の権利を取得し、12世紀より続くシトー派修道院のワイン造りを現代的解釈で蘇らせています。
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ヴァイングート・シュロス・ゴベルスブルクニーダーエスタライヒほっくりとした柔らかい厚みと甘いスパイスのニュアンス。キレのある酸味に、さらりとした軽快な飲み口が印象的です。フィニッシュにはミネラル感も感じられます。 詳細を見る2023年¥3,410
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ヴァイングート・シュロス・ゴベルスブルクニーダーエスタライヒゴベルスブルク村の南側に位置するシュタインセッツ。ほんのりとスパイシーで複雑なアロマに、純粋な果実味とミネラル感が表れたクリアな白ワイン。 詳細を見る2022年¥5,665