シャトー・ド・フェラン
最も古い記録では、1659年まで遡る歴史あるシャトーです。
その長い歴史をずっと見守り続けてきたのが、フェラン家です。サン・テミリオンの街の東、アペラシオンの中で最も標高の高い位置にある彼らのシャトーはルイ14世の時代、1702年に建設されたもので、クラシックで荘厳な造りのこの建物はベルサイユ宮殿を手がけた建築家が設計したことで知られ、その歴史的価値はとても高いといいます。シャトーを取り囲む畑は風通しが良く健全で、さらにその畑を囲むように広大な森が広がり、自然のままの環境を維持しています。他のシャトーと離れた環境にあるため、その独自性は一貫して守られています。
その長い歴史を持つシャトーに、1978年、大きな転機が訪れました。ボールペンのビック社の創業者、ビック男爵がオーナーとなりました。その後、娘のポリーヌとその夫のフィリップ氏にシャトーは譲られ、現在の体制となります。その長い歴史を持つシャトーに、1978年、大きな転機が訪れました。ボールペンのビック社の創業者、ビック男爵がオーナーとなりました。その後、娘のポリーヌとその夫のフィリップ氏にシャトーは譲られ、現在の体制となります。
そして2009年に、ブドウ醸造の設備を一新。健全なブドウのみを選果できるオプティカル・ソーティング・マシンの導入、ブドウにストレスを与えない重力システム、垂直式の圧搾機、天然酵母の使用など、次々と設備投資や技術改善を行いました。
2011年にセカンドワイン「ル・ディフェロン」をリリースし、グランヴァンのレベルがさらに向上。
そして2012年に行われたINAOの格付け見直しで、「サン・テミリオン・グラン・クリュ・クラッセ」に昇格したのです。