シャトー・カナデル
シャトー・カナデルは、農業エンジニアであり農業ジャーナリストでもあるロール・ブノワスト氏と、その夫で同じく農業エンジニアで醸造学も修めたヴィアネィの夫婦が、2009年にロールの両親から畑を譲り受けてスタートさせたワイナリーです。2009年から2013年までの間、カナデルを最高のバンドールにすべく畑への改革が行われます。ヴィアネィは醸造学を修めながら、バンドールのトップワイナリーであるドメーヌ・タンピエにて、畑の管理から醸造まで学びます。そうして学んだことをカナデルの畑の改革に活かし、発展させ、ついに2014年、満を持してファースト・ヴィンテージがリリースされました。
リリースと同時に、「バンドールに若い夫婦が営む、トップクラスのワイナリーが誕生した」と業界では大きな話題となります。カナデルの畑は、バンドールの父とも言えるドメーヌ・タンピエのすぐ隣ということもあり当初から注目をされていました。畑を含んだ丘全体を買い取ったという大胆な試みは、十分に話題性に富んでいます。しかし実際にリリースされると、その前評判以上にワインそのものの素晴らしさに世界が驚きます。彼らのバンドール・ロゼ2015ヴィンテージが、世界中からワインが集い、数多ある中からトップワインを決める「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2016」において、全体でわずか31本しか選ばれない「PLATINUM」に選出、96点という高得点をいきなり叩き出したのです。