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イタリアが世界に誇る プレミアムワイナリー特集
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イタリアの中でも、世界的な高い評価と名声を獲得している銘醸地である「ピエモンテ州」「フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州」「トスカーナ州」。それぞれが異なる気候・土壌・文化を背景に、独自のスタイルでワインの魅力を築き上げてきました。
今回の特集では、イタリアの銘醸地3州を巡りながら、土地の個性を映し出す名門ワイナリーとそのおすすめのワインをご紹介します。ネッビオーロによる深みを極めるピエモンテ、際立った酸とフレッシュさを持つフリウリ、そして温暖な気候から偉大なワインが生まれるトスカーナ。それぞれの テロワールが生み出す“イタリアが世界に誇るプレミアムワイナリー”の魅力を、ぜひお楽しみください。
ピエモンテ州
バローロとバルバレスコに用いられるブドウ品種「ネッビオーロ」は、熟成によって真価を発揮するワインと言われています。若いうちはバラやスミレの華やかな香り、チェリーやラズベリーのような果実味に溢れていますが、長期間熟成をすることにより、キノコ、森、革、紅茶、ドライフラワー、スパイスなどの香りが生まれ、多層的で上品な味わいとなります。その味わいはまさに”ワインの王様”と呼ばれるにふさわしい気品を備えており、長期熟成されたバローロとバルバレスコは世界中のワインラバーの憧れと言えるでしょう。
ピエモンテ州のプレミアムワイナリー
アジィエンダ・アグリコーラ・アゼリア
アゼリアは1980年代頃から、その素晴らしい味わいが輸出市場で人気を博したことにより、バローロのトップの生産者として認知されるようになりました。 アゼリアのスタイルは、果実の密度が高く、比較的早くから楽しむことができる親しみやすい味わいが特徴です。特にバローロは、明瞭なオーク樽の風味、洗練された余韻が世界中のワイン愛好者から高く評価されています。強く深い味わいと品質、そしてその知名度からみても非常に高いコスト・パフォーマンスを誇る造り手です。
ブルーノ・ジャコーザ
ブルーノ・ジャコーザはバローロだけでなく、バルバレスコにおいても最高峰の造り手として知られています。その味わいは繊細でありながら奥行きがあり、フィネスに富むのが特徴。熟成を経ることで厚みと豊かな広がりが生まれ、壮大なスケールを見せるピエモンテ屈指の存在です。 近年のピエモンテでは凝縮感や濃い色調を追求したモダンなスタイルが流行した結果、時にテロワールやブドウ本来の個性が見えにくくなるものも散見されます。しかしジャコーザは流行に左右されることなく、常に「ワインの中に宿るフィネス」を最も大切にしてきました。その揺るぎない姿勢こそが、長い年月にわたり世界中から高い評価を受け続けている理由と言えます。
巨匠ブルーノ・ジャコーザが生み出す、比類なきエレガンスと深みを備えた特別な味わいを、ぜひお楽しみください。
フリウリ ヴェネツィア・ジューリア州
近年では白ブドウの果皮を漬け込んで造る「オレンジワイン」の産地としても国際的に注目を集めています。フリウリ ヴェネツィア・ジュ―リア州は、白ブドウが必要とする条件が全て揃った、まさに白ワインにとって楽園のような土地であると言えるでしょう。
フリウリ ヴェネツィア・ジューリア州のプレミアムワイナリー
ヴィエ・ディ・ロマンス
流行や投資を目的とした判断に流されるのではなく、テロワールに最も適したブドウ品種を選定し、凝縮したブドウを育て上げ、完熟した実を最高のタイミングで収穫すること。これを遂行することが人間の担うべき役割である──それが彼の揺るぎない信念であり、その信念のもとに産み出されるエレガントな酸と圧倒的な凝縮感を持つヴィエ・ディ・ロマンスは、世界中のワイン愛好家を魅了し続けています。
トスカーナ州
トスカーナ西部に広がる「ボルゲリ」も要注目のエリアです。伝統にとらわれない自由な発想を活かし、従来の格付けに縛られずに造られた、力強くフルボディなワインが世界で高く評価されています。トスカーナ州は、伝統と革新という二つの側面からワインを楽しむことができる銘醸地と言えます。
トスカーナ州のプレミアムワイナリー
トゥア・リータ
当時、ボルゲリやその近郊エリアの超一流と呼ばれるワイナリーは2、3件ほどしかなかった時代に彗星のごとく現れ、しかもスヴェレートという当時は無名ともいえるエリアにワイナリーを構えるトゥア・リータは、業界に大きな衝撃を与え、トスカーナのトップ生産者として世界から注目を浴びるようになりました。











