ニューワールド ピノ・ノワール特集

ワインはもともとヨーロッパ諸国で造られてきました。ヨーロッパの昔ながらのワイン造りの国々のことをオールドワールド・旧世界と呼びます。ニューワールド・新世界とは、主にヨーロッパ以外の新しいワイン生産地域を指す用語です。具体的には、アメリカ、チリ、アルゼンチン、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどが含まれます。

約200～400年前に大航海時代に伴いヨーロッパからワイン造りの技術が伝わったことで、ニューワールドのワイン生産が始まりました。ニューワールドのワインは従来のヨーロッパのワインとは異なる特徴を持っていました。

温暖な気候の産地が多く、ブドウは完熟し、完熟ブドウで造られたワインは、果実味が強く、糖度やアルコール度数がしっかりしていて、凝縮感のあるはっきりとした味わいのワインが多く生産されていました。

また、伝統にとらわれない自由な醸造方法や品種選択が可能で、新しい技術を積極的に取り入れました。当初、ニューワールドのワインは品質が低く見られることもありましたが、近年ではヨーロッパスタイルのワインや冷涼な産地での生産もされるようになり、オールドワールドとの差が縮まっています。