生産者情報
クロスター・エーバーバッハ醸造所
ラインガウの中でも圧倒的な存在感を放つ醸造所。もとは1136年創立のシトー派修道院で、これまで一切分割されることなく900年前の姿が今に残る歴史の証人的存在。かつて修道僧によって開墾された特別畑「シュタインベルク」やピノ・ノワールの銘醸ヘレンベルクから高品質なワインを造り出しています。
生産地情報
原産国 | ドイツ |
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地方名 | ラインガウ |
地区名 | ベライヒ・ヨハニスベルグ |
品質分類・原産地呼称 | クヴァリテーツヴァイン |
格付 | VDPグーツヴァイン |
商品情報
色 | 赤 |
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種類 | スティルワイン |
味わい | ミディアムボディ |
品種 | ピノ・ノワール 100% |
アルコール度数 | 13% |
飲み頃温度 | 15℃ |
その他
ビオ情報・認証機関 | サステナブル |
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醗酵 | ステンレスタンク、ステンレスタンクにてMLF |
熟成 | オーク樽熟成16カ月(1200L、2400L、ドイツ産、10年使用樽) |
土壌 | 千枚岩、スレート |
- 品番:
- 618400
ドイツを代表するワイナリー
1136年創立のシトー派の修道院としてスタートし、約900年の間、一度として途切れることなくワイン造りが営まれてきたラインガウの銘醸ワイナリーがこのワインを造る「クロスター・エーバーバッハ」です。 一つの醸造所が所有する自社畑という意味でドイツ最大の規模を誇り、ドイツで最も有名な畑「シュタインベルク」を筆頭に最上級の区画を多く所有しています。
ワイナリーの影響力がわかる豆知識
ドイツワインの等級の1つである「カビネット(Kabinett)」の語源は、なんと「クロスター・エーバーバッハ」にあります。 ドイツ語で「キャビネット(棚)」や「戸棚」を意味しますが、中世の時代、クロスター・エーバーバッハ修道院では、その年に収穫されたブドウの中から、特に品質の良いワインを選び、特別な貯蔵室(キャビネット)に保管していました。 この貯蔵室は、1712年より「キャビネット・セラー(Cabinet-Keller)」として知られるようになります。 この慣習がもととなり、上質なワインを指す言葉として「カビネット」が使われるようになり、1971年のドイツワイン法改正によって、現在の「プレディカーツワイン(特級格付けワイン)」の等級の1つとして正式に定義されました。 この事からも、このワイナリーがいかにドイツワインに影響を及ぼす大事な存在であるかが分かります。
ドイツ最高峰のピノ・ノワールの造り手でもあります
彼らが所有する「アスマンズホイザー・ヘレンベルグ」は、ドイツを代表するピノ・ノワールの銘醸畑。 ヘレンベルグとは「地獄山」という意味で、特級畑に匹敵する最も優良な土地です。
局部的に真南を向いていること、そして土壌の性質から夏にはまさに地獄のように温度があがること、そして急斜面で一日中、日光を浴びることができることから古くからブルゴーニュにも匹敵するような偉大なピノ・ノワールワインが生れてきました。つまり、クロスター・エーバーバッハは白ワインの代表リースリングだけではなく、ピノ・ノワールに関しても長い歴史と経験を持っている生産者なのです。
このワインについて
「ラインガウ ピノ・ノワール エディションS」は、3つの村 リューデスハイム、アスマンズハウゼン、ラウエンタールの急斜面に位置する畑から、収穫時の糖度がシュペートレーゼ(S)クラスに匹敵するブドウのみを厳選して使用して造られた1本。ドイツ優良生産者組合「VDP」の規定上、辛口ワインはシュペートレーゼを名乗れないため、頭文字の「S」のみを名称に採用しています。花や熟したイチゴやチェリーを想わせるアロマと果実味が魅力的な1本です。